ビーコンプラザ(別府国際コンベンションセンター)とその周辺

JR別府駅西口側(いわゆる裏駅側)から山の手に通じる道路を行くと別府公園があり、その山手側にビーコンプラザがあります。このビーコンプラザは8000人収容の広大な建物のコンベンションセンターで、その横に高さ125メートルのグローバルタワーがあります。周辺は閑静な住宅地になっており、隣接地の別府公園は市民の憩いの場となっています。

■ビーコンプラザ
幾何形態(馬蹄形、扇形、円筒形、楕円形)が組み合わさってデザインされた美しい外見のビーコンプラザ。コンサート、演劇、スポーツ、講演、会議、集会などの多目的な利用が可能です。このような催し物がない日でも、ここに立ち寄って見学することもできます。

■ビーコンプラザ
ホールがある直方体の建物に隣接して、円筒形の建物(国際会議場、会議室)と底面が楕円形のレセプションホール棟があります。

■グローバルタワー
ビーコンプラザに隣接するグローバルタワー。このデザインは、別府公園の中央部の海抜0メートル地点を中心として 直径1kmの巨大な球を描いたとき、その一部となる曲面と、それに交差する円柱部から構成されているとのこと。のっぽで一見奇妙なタワーは別府のあらゆる場所から眺望することができます。

■ビーコンプラザ
ビーコンプラザの内部に入ってみます。玄関から入るとエントランスホール広がっており、左右にホールがあります。エントランスはガラス張りの壁や天井からは陽光が射しこみ、とても明るく清潔な感じです。

■ビーコンプラザ 別府市市民ホール
正面玄関から見て左手に、フィルハーモニアホールとよばれる最大座席数1,190席の音楽専用ホールがあります。1階席の周囲を、2-4層部分の馬蹄形に並んだバルコニー席が囲んでおり、オペラハウスのような形状となっています。演奏会や演劇など多彩な催しものが数多く開催されています。

■ビーコンプラザ 大分県立別府コンベンションセンター
正面玄関の右手には、コンベンションホールとよばれる多目的のホールがあります。長方形のアリーナ部と短辺片側に設置された固定スタンド1,910席を基本形としています。仮設・移動席などを含めると最大8,000人を収容できるとのこと。展示会やスポーツイベント、集会などに利用されています。 2007年12月には第1回アジア太平洋水サミットが開催されました。

■京都大学地球物理学研究施設
グローバルタワーから道路を隔てた赤煉瓦が印象的な洋館建ての建物。大正13年1月に工費20万円をかけて建築されました。赤レンガ造りの外壁は大小の柱型を交互に配して、その間に上げ下げ窓をとり、上下を白い帯で締めて、気品のある均整のとれた外観です。

■京都大学地球物理学研究施設
レンガ造り2階建ての建物は中心に塔屋があり、正面は玄関を中心に左右対称に振り分けられています。 ギリシャのイオニア式の柱頭や入り口受付の窓口廻りなどクラシック幾何学的意匠でまとめ られています。

■別府市美術館
京都大学地球物理学研究施設から海の方向に歩いてくると別府市美術館があります。ちょうどビーコンホール正面玄関のまん前になります。入場料は大人100円です。70歳以上になると無料です。こんな安い入場料金でたくさんの貯蔵作品を鑑賞することができます。ここは熊本・大分地震の影響で海辺にあった施設が駄目になり、こちらに移転してきました。



入館するとすぐに広いロビー廊下に銅像や絵画が飾られているのが目につきます。

■別府市美術館
宇治山哲平の幾何学模様円筒形の作品が目を引きます。


美術館貯蔵の作品はいろんな展示室にわかれて展示されており、下の写真の日本画展示室には福田平八郎や梅原龍三郎など著名な作家の絵画が鑑賞できます。

■別府市美術館
廊下の一角にはゆっくりとくつろいで絵画が楽しめるコーナーもあります。


書のコーナーでは和室の部屋の中に作品が展示されていました。

■美術館ヨコの文化財
美術館を出ると建物の横に大分県指定有形文化財「笠塔婆」「西野口五輪塔婆」と書かれた案内板がありました。


美術館ヨコのスペースに奥の方まで、たくさん並んでいました。亡くなった方を供養する石で作られた塔婆がずらいと並んでいます。案内を見ると鎌倉時代のものらしき表示があります。

■しいきアルゲリッチハウス
美術館の近くにあります。内部は素晴らしいクラシック音楽が聴けるようにと音響に気を配ったホールになっています。

■別府公園
次はビーコンプラザ隣の別府公園へ行きます。写真のここはビーコンプラザよこの西門入場口です。

■別府公園 油屋熊八の碑
公園西門を入ったところにあります。観光大分県開発の恩人と碑に彫られています。油屋熊八の功績などが石碑に記されています。ここへ訪れた時にゆっくり読んでください。丸い石碑がピカピカと光っています。

■別府公園 チッカマウガ・ツリー
別府公園のほぼ中心に位置する場所に、「チッカマウガツリー」という名前のヒノキが植えられています。これは、終戦後、この地が米軍部隊の「キャンプ・オブ・チッカマウガ」という名前のキャンプ地となり、隊員がこのヒノキをクリスマスツリーとして植えたものがそのまま残っています。

別府公園の南側の道路、ちょうどJR別府駅から山の手に向かう道路に来ますと、このような標識があります。べっぷアリーナの方向へ向かいます。

別府公園の南側道路をはさんでテニスコートがあります。ここは別府市営でアンツーカーコート(2面)、オムニコート(6面)、練習板、ナイター施設、管理棟(談話室、浴室、管理室)などが完備されています。

■べっぷアリーナ
テニスコートから歩いてすぐ南側に、別府市総合体育館「べっぷアリーナ」 があります。このアリーナは主競技場が2888㎡もの広さがあります。国際試合、プロスポーツ大会や国体などを行ってきました。西日本有数の規模を誇る、別府市のスポーツの拠点となる施設です。

内部は観客席2000席、移動席2000席、サブ観客席400席を備え、バレ-コ-トが4面、バスケットコ-トは3面がとれる“メインアリ-ナ”や、バレ-コ-トが2面、バスケットコ-トにすると1面がとれる“サブアリ-ナ”等を完備しています。国際大会の開催や多彩なイベント等に十分対応できる多目的施設です。

▽メインアリーナ


▽サブアリーナ

■聴潮閣
別府市商工会議所の初代会頭であった高橋欽哉氏の自邸です。昭和4年に建てられた建築は、木造2階建入母屋造り桟瓦葺きで、台湾桧の大材で造られた昭和初期の高級住宅です。 最近は湯布院美術館から移設した「佐藤渓美術館」になっていました。

聴潮閣の門を入ると、堂々たる2間間口の式台付玄関があります。正面棟の鬼瓦には一富士二波、三紅葉が浮き彫りされており、聴潮閣と名付けられたこの建物への建て主の願いがこめられています。

クラシカルな廊下は、ピカピカに磨きあげられており、往時の生活の息吹が偲ばれます。

硝子戸から見える庭の欝蒼とした樹木が青々としています。秋の紅葉シーズンには別天地のような色彩の庭が鑑賞できます。

格調高い昭和初期の洋間。別世界の雰囲気が味わえます。

以前、この看板付近一帯の広大な土地に、赤銅御殿(あかがねごてん)という別荘が建っていましたが、惜しいことに、その後、取壊されてしまい住宅地になってしまいました。赤同御殿は、最近、NHK朝の連続ドラマで脚光を浴びた柳原白蓮が一時期住んでいた別荘でした。
写真の、矢印の方向に入って行くと小さな公園があり、その公園内にひっそりと歌碑が建立されていました。この公園の場所はその別荘の庭の一部だったそうです。


以上がビーコンプラザとその周辺の紹介でした。
<関連ページ>
グローバルタワーから見た景色 別府公園