別府駅前通りを歩こう

別府駅前通りは別府のメイン通りです。デパートやいろんなお土産屋さん、パチンコ店、銀行、飲食店が立ち並んでいます。昭和40年代まですごい賑わいを見せていたこの通りも、その後は徐々に衰退していきました。でも、最近の駅前通りは何かが少しずつ変わってきてるようです。汽車を降りて駅から通りに出てくる人たちが増え、観光目的でこの通りを歩いている人たちが多くなりました。特に目立って来たのは、多くの外国からのお客さんが通りを歩いていることです。

■北浜交差点
別府駅前通りの入り口で、国道10号線と交差しています。写真の右手はホテルや旅館が別府湾沿いに建ちならぶ海岸の街です。この国道10号線は南(写真手前側)方向は大分市や宮崎市、北(写真正面側)方向は北九州市とつながっています。 少し向こうには別府のシンボル別府タワーが見えます。この交差点からJR別府駅へ向かって通りを歩いてみます。

■別府タワー
別府駅前通りの北浜交差点から見える別府タワーは、昭和57年に建てられ別府の街のシンボルになっています。高さ90mあり、展望台へ上ると別府の街が360度見渡せます。展望ラウンジ、カラオケ、レストランなどがあります。

■北浜地下道
さて、駅前通りの歩道を歩くと、すぐに地下道の入り口があります。ユニークなデザインです。電飾看板は日本語と韓国語の「地下道」の文字が交互に表示されます。出口は10号線の道路の向こう側(海側)です。


このあたりは居酒屋がたくさんあります。道を一筋入ると歓楽街です。夜の別府は市民や観光客で賑わいます。

■歩道を歩いて
では、別府駅へ向かいます。街路樹が並んでいます。右側の建物は別府コスモピア。トキハデパート別府店と専門店街の複合施設です。

■アンティークな街灯
ヨーロッパにあるようなお洒落な街灯は、オランダで作られたものだそうです。。電柱や電線がなく、見通しのいい道路ですね。

■御影石舗装の道路
街灯の横の電話ボックスも素敵です。歩道も車道も温かみのあるデザインの石畳です。別府市の友好都市である中国・烟台市産の御影石の舗装になっています。なかなかお洒落な通りですよ。

■音楽が地下から聞こえてくる!
通りを歩いていると、どこからともなく音楽が聞こえてきます。よく聴いてみると、どうも舗装された地面から鳴っています。

■パイプホーンという音響システム
このBGM装置はパイプホーンという音響システムで450m以上の長さの通りの両側に道路の側溝を利用し設置されていると聞いて、ビックリ!いろいろと趣向を凝らしているんですね。 別府らしく、温泉も音楽も地下から湧いてくるんですね!

■ピリケンがあった
ピリケンさんの看板が見えました。近づいてみるとゴールドのピリケンさんがいました。足の裏をさするとやはり願いが叶うのかな?

■ソルパセオ銀座
この交差点に「ソルパセオ銀座」の看板があります。アーケードの商店街の入り口です。昔ながらの商店が軒をならべています。

■ソルパセオ銀座のアーケード
昭和40年代くらいまでは地元の人や観光客など大勢の買い物客で賑わいを見せていました。栄枯盛衰、現在はこんな状態です。でも最近は外国人の経営するアジアの料理店や雑貨屋さんができて少しずつ活性化しています。

■駅前通り
どんどん別府駅へ向かって歩いて行きます。今日は青い空が気持ちよく、行き交う人も晴れ晴れとした面持ちになっているように見えます。

■ホットストリートやよい
ここもアーケード街の入り口。「ホットストリートやよい」、昔は「弥生町銀天街」といっていたような気がします。駅前通りには2つのアーケード通りがあります。

■ホットストリートやよい
アーケードの通りにたくさんのお店が軒を並べ、通り道に人がやっと通れるよう、ところ狭しとたくさん商品を並べていました。

■HITPARADE CLUB
道路をはさんで、向こう側には『ヒットパレードクラブ』があります。ここは昔懐かしいオールディーズの生演奏が楽しめ、飲んで踊ってノリノリ気分になれるクラブです。今や別府の名物店になりました。


横道を入って行くと、青い大きな樹木のある公園や市営温泉、それにお寺などがあります。

■喫茶店
おいしいと評判の老舗コーヒーショップ。散歩に疲れたら、ちょっと一休みにいいスポットです。

■映画館
現在では別府ではたった1軒になった正統派映画館。昭和40年ごろまではこの駅前通りに3、4件映画館があったような気がします。この映画館はそのころ日活映画全盛で吉永小百合、石原裕次郎などスターの映画を観に市民で満員の盛況ぶりを思い出します。現在は和洋いろんな映画を上映しているようです。

■旧国道の交差点
スクランブル交差点。ここはその昔、南北に通じる国道でした。宮崎から北九州の小倉まで通じていました。

■駅前高等温泉
大正13年に建築。、異国情緒を感じさせるレトロな温泉建築です。温泉は泉質の異なる硫黄泉の高等泉と、炭酸泉が並湯に分かれており、駅前高等温泉と駅前温泉の入り口があります。安い料金で宿泊もできるようです。

■ 温泉
建物前に温泉が流れ出ていました。飲んだり手を洗ったりします。飲むと長寿になると言われています。


お稲荷さんがありました。地元の方がお供え物をしていました。

■手湯
ホテルの前に、別府温泉らしく天然温泉掛け流しの手湯がありました。チョロチョロとお湯が流れています。手をつけてみるとホンワカ温かですよ。


正面が別府駅です。いよいよ別府駅に到着。やはり地下から音楽が聞こえてきます。

■JR別府駅
こちら側は別府駅正面の東口、別府駅のホームは高架になっており、その下(駅構内)を歩いて裏側、西口へぬけられます。

■別府温泉(手湯)
駅前の広場にはこんなモニュメントがあります。このモニュメントは別府の伝統工芸品、竹細工の巨大なカゴをイメージしたものです。その中に別府ならではの温泉を湧き出させています。別府に訪れたお客へ自由に温泉を触ってもらえるようにしています。

■ 別府温泉(手湯)
「土台には原産の別府石を使っており、湯だまりには別府の象徴である掛け流しの温泉が湧いてます」と案内板に書いています。楽しそうにお湯に手をつけて温泉を味わっていますね。

■油屋熊八像
駅の真ん前にこんな面白い銅像があります。女性バスガイドを全国に先駆けて導入し、別府観光の父と呼ばれた油屋熊八(1863-1935年)の銅像です。大分県日出町(ひじまち)在住の彫刻家、辻畑隆子さんの作品。
高さ約3メートルで、台座を合わせると5メートル近くの大きな銅像。両手を高く上げ片足で立つ奇抜なポーズをしています。

■油屋熊八像 この像を見てると、つい笑顔になります。
天国から舞い降りてきた熊八が「やあ!」と呼び掛けているイメージだとか。別府の「地獄めぐり」にちなみ、熊八がまとうマントに取りついた地獄の小鬼の像が可愛くて妙に面白い。
熊八は自ら考案したキャッチフレーズ「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」を刻んだ標柱を富士山に立てるなど、斬新なアイデアで別府観光を盛り立てたことで知られています。


以上が別府駅前通りの紹介でした。
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