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鉄輪湯けむり散歩 体験
別府の観光地のなかでも鉄輪は人気のスポットとなっています。その人気の秘密を知るには、とにかく鉄輪の町を歩いてみることだと考え、ひとりで鉄輪の町を歩いてみましたが、いまいちその秘密が解明できません。そこで、毎月行われている「湯けむり散歩」に参加してみようということになりました…。
■大谷公園で受付
11月の第3日曜日(「湯けむり散歩」毎月第3日曜に開催されています。「ゆうぐれ散歩」は毎土・日曜日に行われています)、鉄輪にある大谷公園で受付が始まっています。たくさん観光客の人たちが集合して受付をしていました。参加費700円を払ってさあ出発です。
■大谷公園
大谷公園の一隅に温泉の湯けむりがもうもうと立ち込めている石垣がありました。羨ましい限りの豊富な温泉の湯けむりという鉄輪温泉の象徴がいたるところで見られます。
案内人のおじさんが、この公園を造ったという大谷某というひとの説明などをしてくれました。
大谷会館というお寺が公園の横にありました。
■地獄と極楽の町、鉄輪
九州横断道路(やまなみハイウェイ)を山の方向へ歩いていきます。ゆるやかな登り坂です。ここで説明を受けたのが鉄輪地区には温泉地帯と地獄地帯があるそうです。と云うことは、地獄めぐりでその迫力に驚き、温泉に浸かって極楽気分を味わうという、鉄輪一帯は地獄と極楽が同居しているということでしょうね。まずは、その地獄地帯へ向かっています。
道路の向こう側に別府観光の定番の地、海地獄や山地獄などの温泉地獄がありますが、今回はそちらへは行きません。詳しくは「地獄めぐり」のページをご覧ください。
■大分県農林水産研究指導センター 農業研究部花きグループ
地獄地帯にある、長くて硬そうな名前の場所へ連れて行かれました。60年ほど前から花や野菜などの農業振興を図るために設置されたグループだそうです。大きなソーラーハウスです。
ソーラーの中は暖かく、温泉熱でたくさんの花や植物が育っていました。
なかでも、地熱、温泉熱で栽培されている胡蝶蘭が美しく咲いているのが印象的でした。
■優秀作品の句碑
鉄輪の一つの特徴として、道路端や公園などに下のような俳句が彫られた句碑が設置されているのが、あちこちで見られます。下の句碑は平成7年度最優秀の句を刻んで記念にしています。毎年、優秀な句を、こうして石に刻み、句碑として設置しています。
■郭沫若の詩碑と、八仙人彫刻像
昭和30年に別府に訪れた、中国の政治家であり歴史学者でもある郭沫若氏が読んだ詩が彫られています。地獄の凄まじさに驚いた心境を詠んでいるようです。
すぐ隣には、「八仙人彫刻像」があります。別府市の友好都市である中国・烟台市からの贈り物です。八仙人は悪人を懲らしめ、貧しい人を助ける仙人と横の説明看板に書かれています。七人の男性仙人の中に一人だけ女性仙人がいます。
■みゆき坂
石畳の緩やかな勾配がついた「みゆき坂」を温泉地帯の方向へと歩いていきます。
途中にあるパワースポットの建物に立ち寄りました。たくさんの仏像などがあり、拝むと御利益がありそうでした。全身に元気のパワーをもらって次へ進みます。
■温泉地帯と地獄地帯を分ける境界線の道路
みゆき坂を下ってくると交差点があり、またもとの大谷公園の前の道路に戻ってきます。下の写真で道路左側に湯煙の見える場所が大谷公園です。この道路を境にして写真の右(山方向)が地獄地帯、左(海方向)が温泉地帯と説明を受けました。
■いでゆ坂
ここからの石畳の道が、鉄輪温泉のメインストリート「いでゆ坂」です。
■共同温泉場 上人湯
まずはいでゆ坂沿いにある「上人湯」です。建物は風情のある武家屋敷のようです。地元の人たちが利用する共同温泉です。もちろん観光客も利用できます。入湯料は100円。安いですね。入湯料は向かいのお店でお支払いするというシステムになっています。このツアーの後でゆっくり温泉に浸かって下さいとのことでした。
■地獄蒸し工房 鉄輪
この建物の玄関前広場では、お昼前というのにたくさんの観光客が名物地獄蒸し料理を楽しんでいました。店内をのぞくとレンガで囲った蒸し釜がずらりと並んでいます。蒸し釜のおさえ蓋の隙間からもうもうと湯気が勢いよく昇り、食材のお肉や魚、野菜が蒸されています。
表示されている料金表を紹介すると、蒸し釜使用料30分以内510円でした。食材は別料金です。あまり高くはないですね。
■ いでゆ坂 ポケットパーク 足湯と足蒸し
となりのポケットパーク(鉄輪では小さな広場をこう呼んでいるようだ)に足湯がありました。無料で誰でも利用できるようです。建物の中には足湯と足蒸しがあり、足蒸しは箱の中に足を突っ込んで蒸気を足にかけます。足の美容にいいのかも。疲れがとれるのでしょう。また、飲用の温泉が出ていました。身体にすごく効能があるようです。
■ 脇道へ
いでゆ坂から脇道に入って行きました。この道は鉄輪奥の細道という俳句通りだそうです。
鉄輪はどういうわけか、俳句が盛んなところのようで、この鉄輪にちなんだ句を詠むように書いてあります。詠んだ俳句を投句缶に投入しておくと、優秀句は翌年のカレンダー(鉄輪ごよみ)に掲載されるそうです。そして、年間最優秀句は句碑として建立されるようです。俳句がお好きな方はぜひともチャレンジしてください。
■ここで休憩タイムです
細い路地をすすんで行くと、いたるところに白い湯けむりが上がっているのが見られます。
庭に椅子やテーブルを置いて温泉蒸気で蒸し料理を出すカフェ風のお店で休憩タイムです。
蒸したおイモを御馳走になりました。これはこのツアーのおやつの提供になっていました。ほかほかのおいしいふかしイモでした。
■ 国登録有形文化財 冨士屋
この建物は古い旅館の建築様式で建てられているということで有形文化財になっているようです。樹齢200年といわれているキンモクセイが庭にあり、驚いたことにまだ花をつけるそうです。
こちらにはお土産にちょうど良い雑貨のお店がありました。また、広間でミニコンサートなども開催されているようです。
■ 鉄輪むし湯
ここは、鎌倉時代、一遍上人が噴気の止まらないこの場所に、石風呂の手法を取り入れて作られたと伝えられる鉄輪の文化遺産です。敷き詰められた石菖の薬効と噴気で神経痛、リューマチ、関節痛、喘息に効果があるとか。むし湯は浴衣で入浴。Tシャツでもいいそうです。
こちらの隣に足蒸しがありました。
小道をはさんで隣には、一遍湯かけ上人像がありました。みんなでお湯をかけました。
■すじ湯温泉
一遍上人が開いたといわれる共同温泉。高温のお湯で知られている温泉です。お風呂にお湯を冷やす水の設備がないそうです。写真の案内のおじさんが指さしている場所に、竹ぼうきが金網の中に設置されており、これが何を意味するのかわからないでいると、お湯をこの竹ぼうきにつたわらせて浴槽に入れると、お湯がゆっくり浴槽に入るの、でお湯の温度がちょうど良くなるとのこと。
でも相当熱いらしいです。
■湯治場
鉄輪は昔から湯治場で有名です。特にこの辺りは湯治客を泊める旅館街になっています。長期滞在できるように安い料金になっているようです。
■情緒ある街並み
古い看板が目立つ食道。こんな古さを感じるお店がたくさん並び、昭和の風情がたっぷりと漂っています。
■ おみやげは豚マン
最後に石畳の道を元来た道に出て鉄輪の町並みを見ながら解散しました。みなさん、お疲れでしたと、豚マンのお土産をプレゼントされました! ちょうどお昼になって、おなかがすいてきたのでよかった!