竹瓦路地裏散歩体験

湯の町別府の古く良き時代の名残がある路地裏を散策してみませんかという、別府市が企画するイベントです。ボランティアガイドさんが、詳しい説明をしながら路地裏を案内してくれます。自分たちだけで、街中を闇雲にうろうろと歩き回るより、豊富な知識のガイドさんに案内してもらって、別府のよさとか魅力を教えてもらったほうが、てっとり早く充実した散策になります。このイベントはいくつかの散歩コースが設けられていますが、この「竹瓦路地裏コース」が別府市の中心街の案内になっています。

開催日の朝10時前に、JR別府駅に直接来て参加の受付をしました。予約は必要ありません。参加料は700円でした。

午前10時になっていよいよ出発です。まずは、駅前にある油屋熊八のユニークな像の説明を聞きました。油屋熊八さんは別府観光に多大な尽力をされた方です。富士山頂に「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」というフレーズを刻んだ標柱を立てたということで知られ、他にもたくさんの別府観光に尽力したエピソードが残っています。この像は、別府らしいユーモアあふれる熊八さんになっています。よく見ると、マントのしっぽを掴んで宙に浮く赤ん坊がいます。

駅前通りから路地に入り、洋風の旅館を案内してくれました。外国人の方によく知られており、大勢泊まりに来るそうです。中に入ると、レトロなものがたくさんロビーに並べていました。これらを見ているだけでも楽しくなります。

市民が生活する、狭い路地の間をズンズンと進んでいきます。途中に小さなお宮がありました。別府らしい雰囲気です。

ここは成人向け専門の映画館です。ずっと以前には全国各地にこのような映画館がたくさんありましたが、今では残り少なくなって、別府でもここ一件になりました。

街のど真ん中の路地裏。こんな狭い路地で生活している人々がいます。窓にかかる洗濯物や、玄関横に並ぶ植木などがその雰囲気を醸し出しています。

古い「お茶漬け」の看板があちらこちにあります。これは、別府の古き良き時代の象徴みたいな看板で、お酒を飲んだ後にこのお茶漬け屋さんでお茶漬け食べて、さて次は…、ディープな世界へ…、という案内がありました。

ディープであった場所に行くその前に、こんな狭い路地を入って行く市民温泉を見学します。温泉の中には入りませんでしたが、外にいろんな注意書きが書いてあり、市民の生活に溶け込んでいると感じさせられます。

ここは、今はその面影はありませんが、その昔、別府で一番賑やかだったという「流川」という通りです。

その流川通りの横道に入ると、こんな古いホテル?や、お店などの建物がありました。

いよいよ、この路地裏散歩のメインディッシュ、昔はディープであった場所にやってきました。今は喫茶店になっていますが、昔は遊郭だったところです。建物の中には昔のままの雰囲気が残っていて、大正、昭和の面影がします。こちらで休憩し、お茶を御馳走してもらいました。

大正ロマンの雰囲気を残す廊下や窓、足跡で色が変わった古い木の階段などが、往時の名残を感じさせてくれます。

大正五年創業のパン屋さん。市民の人たちに、こちらのパンの人気はすごいものがあるようで、店の前に並んで順番を待っている人たちたくさんがいました。

昭和3年に建造された、イタリー製の赤レンガタイルを貼った、当時のモダン建築レンガホールです。素晴らしいレンガの洋風建築に目を奪われます。建設当初は別府電報電話局でしたが、戦後、市が譲り受け庁舎として使っていました。現在は別府市児童館になっています。

街の道ばたにこんな石碑があります。別府にはいろんな文化人が誕生していました。

近くの町の人たちに愛されている市民温泉。安くて上質な天然温泉が日常的に使用されています。別府の人たちにとっては当たり前の場所です。この散歩企画に参加された他県の人たちからは、何と羨ましい限りと言う声があがりました。

立派な石の看板。右から読む古い看板です。家はすごく古い建物だけれど、看板は何となく新しい感覚がします。

こちらも古い市民温泉。お風呂も建物も、なかなか威厳がある古さを感じます。

空地にポツンと、こんな石碑がありました。いろんな有名人が別府へ療養に訪れていました。

こちらは古い喫茶店。「夫婦善哉」の作者、織田作之助が通ったといわれる喫茶店です。残念ながら、この日は店休日で中には入れなかったのですが、織田作之助ゆかりの写真や書類など資料が残っているそうです。

竹瓦小路という路地です。狭い路地に酒場などのお店が並んでいます。見上げると大正10年にできたというガラス張りのアーケードが設置されています。

最終地点、別府温泉の代表、竹瓦温泉に着きました。ここで終わりです。約2時間半の散歩でした。この散歩企画に参加して、別府観光の思い出作りに最適な過ごし方と感じました。別府の街の歴史やありようを知りたい方にはお勧めです。解散後は参加特典のサービス券を使って温泉や砂湯を楽しめます。ぜひ参加してみてください。

以上が竹瓦路地裏散歩体験の紹介でした。
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別府駅前通り 路地裏・横町の風景