由布院

別府市の隣町由布院。ここはご存じのとおり全国的にも有名な人気の町です。由布院の一番の良さは四季折々に見られるのどかな田舎の田園風景です。由布院盆地の北側に、それも目の前に、雄大で美しい容姿の由布岳がデーンと座っているので、由布院ならではの独特な田舎の風景が見られます。

■春
由布院の春の風景の代表はこれですね。川の出て沿いに咲いている菜の花の鮮やかさとバックに由布岳。美しい風景です。


道端に顔を見せる土筆やタンポポの綿帽子。のどかな田舎の風景です。

寒さから解放されたここ金鱗湖も何となく明るい雰囲気になっています。

田んぼに早くも水が入ります。その田んぼに由布岳が映って美しい風景になっています。そよ風が吹くと水にさざ波が立って、由布岳が面白い形に見えることもあります。

春から初夏にかけて野や山は新緑の瑞々しい色に変わっていきます。

由布岳のすそ野の山は艶やかな曲線の山肌で、緑の草原がなだらかです。

■夏
由布院は高地にあるので都会より幾分か涼しいようです。由布院ではクーラーを設置しなくても、夏を凌げるという方もいます。

金鱗湖の水も夏の青空と樹木の濃い緑色が写って夏色になっています。

5月の初夏から6月の梅雨前には田植えが終わります。緑の美しい田園風景が見られるようになります。そして、夏の終わりころには稲が大きく育ちます。

夏は代表的なイベント湯布院映画祭が開催されます。

名物の辻馬車がカッコン、カッコンとひずめの音を鳴らして通り過ぎていきます。とても長閑な風景です。夏休みのお子さん連れが辻馬車の乗ってとても楽しそうです。

■秋
秋一番の風物詩は早朝の盆地にかかる朝霧です。この美しい風景を見た方は間違いなく感動します。上の写真は九重方面の「蛇越峠」という高台からの風景で、下の写真は別府から近い「狭霧台」から見られる朝霧です。早起きのご褒美ですね。

田んぼはきらきらと黄金色に輝いています。美しく鮮やかです。もう間もなくあちらこちらの田んぼで稲刈りが始まります。

11月も半ばになってくると、由布院は朝夕とっても冷え込んで寒くなります。冬の足音が聞こえてきそうな季節になると、紅葉が見られるようになります。由布登山口から見る、すそ野の紅葉は色鮮やかで魅了されます。


町のあちこちで色鮮やかなモミジやイチョウの紅葉が見られます。


ここ金鱗湖には、たくさんのモミジがあり、この時期、多くの観光客が紅葉狩りに訪れます。

そして、牛喰い絶叫大会が、さわやかな秋の高原で開催されます。由布院らしい一大イベントです。

町なかはコスモスが花盛りで、柿の実などが大きくなってきて秋らしい雰囲気になってきます。

■冬
寒い冬がやってきました。由布院は九州といってもけっこう寒くなります。朝一番に由布岳の山は冠雪が見られ、綿帽子を被ったようになります。

寒いので出歩く人が少なくなって、町はとても静かな雰囲気になります。でも景色は素晴らしい表情を見せてくれます。その一つ、金鱗湖の湖面から温泉の湯気が立ち昇り、神秘的な風景になります。

稲刈りの終わった田んぼに藁こ積みが作られ、早朝は雪や霜で黒い白い粉をふりかけたようです。

茅葺の屋根に雪が積もり、ツララが軒下にぶら下がっています。

そして、お天気の良い早朝には美しい朝霧がかかります。どの季節に訪れても由布院は素敵な田舎の風景が見られます。

以上が由布院の紹介でした。