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別府市公会堂とその周辺
大正ロマンを感じさせる洋風、和風を問わずに、質の高い近代建築が続々と建てられていた頃の別府を代表する建築として、昭和3年3月公会堂が生まれました。その後改装され別府中央公民館という名称でしたが、平成26年に改修工事が始まり、平成28年4月に「別府市公会堂」と名前をかえてリニューアルオープンしました。
JR別府駅西入り口の青山通りを、まっすぐ山の手の方角に進み、すぐの大きな交差点を左に曲がって歩くと、別府市公会堂が見えてきます。古い洋館の建物ですが、平成28年4月に改修工事が終了し新しくオープンしました。文化の薫り高い建物として市民に親しまれている公会堂です。
昭和初期の別府の街は、鉄道の線路を境に、緑が多く静寂な雰囲気の山の手と活気溢れる下町に分かれていました。その山の手の景観の核となっていたのが、この公会堂でした。
入場口に凹凸をつけた格調の高い重厚な正面のたたずまい。撤去されていた正面階段も復元され、建設当時の姿になりました。
この日は正面入場口は閉め切られていました(市民ホールでも催し物があるときだけ開けられるそうです)。建物横にある通用口から内部に入ることができます。1階部分は中央公民館になっています。1階に「別府市公会堂メモリアルロビー」という部屋がありました。ここには、建設当時の照明器具や写真、スクラップなど公会堂に関する資料などがたくさん展示されていました。
建設当時のレトロな雰囲気が建物内にあふれています。2階へ通じる階段や温かみ感のある白壁が当時を感じさせます。半円や丸窓の組み合わせの窓などは、抽象的な絵画や彫刻を見ているようです。
2階は「市民会館」になっています。白い壁にアールデコ調の曲線が美しい内装に眼が行きます。静寂の中に重々しい造作が落ち着きを感じさせます。
窓にやわらかな模様が施しています。部屋の中では会議や講習などが行われています。
星月夜をデザインしたステンドグラスも健在です。美しいステンドグラスの窓は見る人の心を魅了します。この公会堂を設計者である吉田鉄郎氏の設計した星のモチーフを使用しています。この星のモチーフは廊下などの照明器具や壁など随所に使われています。
別の日、「公会堂リニューアル記念オープニングイベント」に再度訪れました。正面階段を上り入場口から入らせてもらいました。玄関ホールも格調高い設計の内装です。
大ホールは赤い観覧席の椅子がとてもきれいで印象的でした。3階部分のバルコニー型観覧席は九州で最も早く造られたそうです。舞台はレトロな雰囲気イッパイの木材でつくられているようです。
3階のバルコニー型観覧席に上がってみました。舞台と下の観覧席がよく見通せます。
建設当時の古い木製の椅子が残されていました。
外観は随所に大正ロマンの建築が施されています。
正面の駐車場スペースにとても大きな老木が何本か立っています。建設当時植えられて、こんなに大きく育ったのでしょう。
■史跡「千辛萬苦乃場」
公会堂の敷地内にあるこの建物は、明治維新の元勲、井上馨侯が慶応元年(1865)若き長州藩士であったころ、京での戦争に傷ついき逃れ別府に隠れ住み刀傷を癒した若松屋の離れです。その後維新政府の要人となり、明治44年(1911)5月に再訪した井上侯が若松屋に感謝し、その部屋を「千辛万苦之場」と名付けました。建物の横にその記念碑が建てられています。
■野口病院
別府駅西入口の青山通りを北に入ると、モダンな真新しい病院建築と並んで、トンガリ帽子の赤い屋根をもつシックな病院建築が目につきます。
この病院は、大正11年7月に、初代院長の野口雄三郎博士により開設されたもので、甲状腺疾患の研究治療では、日本有数の病院の一つです。
四角錐の尖頭屋根をもつ玄関部分を中心軸に、両翼に半切妻洋瓦葺の屋根をもち、左右対称形の均整のとれた外観は、全国に誇る医療内容にふさわしい格調の高い堂々とした品格と権威を示しています。
■別府野口教会
野口病院のすぐ近くにこの教会があります。屋根は控えめな十字架がありますが、正面の壁に大きく十字架を形どった光とりがあります。堂内部から見るときれいなステンドグラスでした。
大正14年に建てられたこの教会、別府観光の父油屋熊八と名コンビで別府宣伝に努めていた梅田凡平が通っていた教会としても有名です。教会堂内部は白い壁を基調として、頑丈な木材の洋式小屋組が山形になっています。頑丈な木の梁が幾重にも張り巡らされています。トチ材で造った信徒用の長椅子や、説教壇と共に簡素で厳粛な宗教空間を構成しています。
■緑の太陽 岡本太郎の陶板壁画
JR別府駅西口から山手に向かって青山通りを3分程のぼった通り沿いにあります。大阪万博の「太陽の塔」や「芸術は爆破だ」で有名な、日本を代表する芸術家の岡本太郎の壁画です。
以上が別府中央公会堂とその周辺の紹介でした。
旧別府中央公民館のページもあります。こちらから⇒